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2016/12/16

慈恵 季刊誌

季刊誌 慈恵より 読者 神野栄子さんよりの

投稿の 紹介を させていただきます

 

命のリレ-

東久留米市 神野 栄子(66)

 

もう少し飲んで!。深い眠りの中にいる老猫 ナス の体は まだ温かい。

口元の端に 水が入った スポイトを 入れると 僅かに 口を開け、

喉を鳴らして 飲み込んだ。が、途端に思わぬ 猫パンチで スポイトを

払いのけた。お母さん、もうたくさんなの!。もう 水も 欲しくなかった

のだろう。微かに 心臓の動きが 読み取れたが、それから程なくして

その動きが途絶えた。6月1日の朝、愛猫ナスが死んだ。享年二十一歳。

家族の一員として 約四半世紀を生きた ナスに、私たちは 家族の終焉を

迎えたような 悲しみに 襲われた。いつかは 別れが来る!。夫も 子供たちも

覚悟はしていたが、一ヶ月ほど前から 老衰が進行し、病院通いをしたが その甲斐も

なかった。手を尽くした はずだが もう少し 生きて欲しかった という思いが

悔いと 入り混じり、切なかった。ナスが 我が家に やってきたのは 娘が高一、

息子が小二の初夏。猫好きの 近所の奥さんが 三匹 猫を拾ったので、お宅で

一匹 飼って と、 目が開いたばかりの子猫 三匹を かごに入れて 玄関先に

立っていた。これがいい と 息子が 指さしたが 三毛のメス猫だった。

夏に来たのと、娘の好きな 那須先輩から 名前は ナス。ところが 翌年の

一月の ある日、ナスは 忽然と姿を消した。それから三日後、息子は予期せぬ

脳内出血 という 大病に倒れ 大手術の末、九死に一生 を得た。四十日に及ぶ

入院生活を余儀なく されたが 進級して 登校を始めたころ、なんと 四ヶ月ぶりに

ナスが 姿を現した。息子の病気回復を 祝うかのように・・・。以来、ナスの

予知能力の不思議に魅せられながら、私たちには かけがいのない 存在になった。

その息子が 昨年 結婚、六月二十一日に 長男が誕生して 父親になった。

奇しくも 娘が 結婚十年目 にして ようやく子供に 恵まれ、二ヶ月後の

八月十日、無事に 長男を出産した。双子のように 一度に 二人の 孫が生まれ、

私たち夫婦は マゴマゴするほどの 幸せな気分に 浸っている。

ナスは 長いこと 可愛がってもらったから、今度は 自分の子供を 可愛がってね、

って あの世に 逝ったんだよ ナスの死 を 家族の誰もが そう自分に 言い聞かせ

納得するようになった。まるで ナス が 天国から 采配してくれたような、

いや そう思いたい。三つの家族 は ナスに 癒され、教えられた 日々を

思い起こし、感謝の念を しみじみと かみしめている。ナスが バトンタッチして

くれたであろう 命のリレ-。 その二つの 新しい命が 今、未来に向かって

スクスクと 育っている。

 

 

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