日本最大級ペット専門寺院 お迎えから、ペット葬儀(火葬)、供養、納骨、埋葬まで一貫施行

東京ペット葬儀　慈恵院　事務局の　鈴木です。

前回に続き　第四段の　医学知識を　ご紹介

致します。今回が　法話会で　お話を伺った

医学知識の　最終回に成ります。最終回は

疼痛と鎮痛薬・関節リウマチ　について

練馬区の　お寺の　法話会で　前帝京大学医学部

教授先生の　高齢者に　ありがちな　病気の

お話をしていただきました　資料に基づき

ご紹介いたします。今回が4回目で　この回を

持ちまして　法話会の　医学知識の　最終回

とさせていただきます。

 

「疼痛と鎮痛薬」

 

体性感覚には、体外から　受けるもの、内臓器官

など内からの感覚で　自律神経によりコントロール

されているもの、固有知覚のように　四肢位置、

姿勢、筋肉の緊張度や動きに　関するものがある。

知覚疼痛の受容器は手足では2㎜くらいと　密に

存在し、背中では　4㎝間隔と　少ない。

痛みは　急性痛（手術後痛、化膿した後の痛みなど

一定期間で　消える痛み）と慢性痛（帯状疱疹後

神経痛、のように、3ヶ月以上続く痛み）に

区別される。

 

例）椎間板ヘルニアは　鎮痛薬を　2～3ヶ月

服用していると、症状が　自然消滅することが

ある。脱出した　髄核が　後縦靭帯を　突き破り

骨髄液中に入ると、食細胞に　吸収されなくなる

からである。鎮痛薬は　慢性疼痛に　使用しても、

副作用の　少ないものを選ぶ。

 

慢性疼痛は神経障害性疼痛に起こることが多い。

 

興味深い痛み；アロディニア（異痛症）

触っただけで　焼けつくような　痛みが起こる。

感覚神経を通って、脊髄で　情報処理の　変化が

起こる。

カウザルギー（複合性局所疼痛

症候群）四肢の太い　末梢神経が　外傷を受け

灼熱痛を　示す　慢性疼痛。

 

鎮痛薬：サルチル酸：アスピリン；シクロオキシゲナーゼ

（cyclooxygenase,COX,コックスと読む）を阻害し、

プロスタンディン（PG)産生を　抑える。

 

アセトアミノフェン；脳に作用し、鎮痛解熱。抗炎症は

ない。安全性に　優れ、小児に使われる。

アンヒバは座薬。

カロナ－ルは錠剤、散剤、点滴薬（アセリオ1000㎎

15分かけ）。投与量は　体重kg当たり　10㎎。

 

非ステロイド抗炎症薬（NSAIDs,エヌセイズと読む）：

炎症外傷があると、細胞膜にある　リン脂質から

アラキドン酸が　放出される。アラキドン酸から

シクロオキシゲナーゼの　働きで、プロスタグランデイン

（PG)に変換される。NSAIDs　は　COXを　阻害し、

PG合成を　阻害する。コックスCOX-1 と　COX-2　の

両方がある。

 

COX-2阻害薬は鎮痛薬　だけでなく　炎症を　抑える

役割がある。対症療法でない。

消化器などの　副作用が　少ない。インドメタシン、

ロキソニン、ジクロフェナク（ボルタレン）、強力な

鎮痛、解熱、抗炎症作用がある。

座薬は即効性がある。

副作用は　胃腸障害、腎障害、心血管障害で、

COX2阻害薬を　用いると、副作用が　弱くなる。

 

筋弛緩薬：凝り　と　張り　に効果あり

 

抗不安薬：心因性疼痛に　有効、ベンゾジアゼピン。

 

抗うつ薬：選択的セロトニン・ノルアドレナリン

再取り込み阻害薬SNReuptake Inhibitor,

ヂュロキセチン

 

抗てんかん薬：カルマバゼピン、三叉神経痛

（顔面痛）に有効、神経ブロックが不必要になった。

1錠100～200㎎。一日2回、一日600㎎まで。

 

片頭痛：非ステロイド抗炎症薬。トリプタン系

（脳血管収縮薬、原因除去）。エルゴタミン

（脳血管を収縮させ血管周囲の炎症を抑える）

 

オピオイド：モルヒネに類似する作用を持つ薬、

強力な　鎮痛作用。

 

神経障害性疼痛治療薬：神経障害性疼痛は激しい

痛みで、成分名プレガバリン（商品名リリカ）を

使用することで軽減される。半減期5～6時間。

腎排泄。帯状疱疹神経痛などで　使用される。

副作用；眠気、ふらつき

 

 

「関節リウマチ」

 

免疫の異常により、関節の滑膜に　炎症が

おこり　滑膜の厚みが増し、関節痛や左右が

対称的に腫れる、さらに、炎症が続くと　関節の

変形や、動かなくなる病気。

女性に多く、男女比は1対3～4で、発症ピ－クは

20～40歳代だが、60歳の発症もある。朝起きた

時に　手や指が　動かしにくい（こわ張り）、

ボタンが留められない、手を握ることが困難に

なる。手と指関節、足首関節、膝関節など

全身関節が侵されるが、10か所位以上が

侵されることは　少ない。

 

検査所見；C反応タンパク（CRPは炎症や、

組織の破壊が　あると　血中に現れる

タンパク質で、肺炎球菌の細胞膜のC多糖体と

結合することから、CRPと呼ばれる）上昇、

リウマトイド因子陽性（重症度と相関）

 

治療；目標：滑膜炎を抑え、痛みや腫れを軽減、

関節の壊れを防止、生活動作を維持する。

 

分子量454のメトトレキサートは　抗リュウマチ薬

の中心的役割を果たし、第一選択薬で　最もよく

使用されている。核酸合成に参加する　ジヒドロ葉酸

を阻害し、炎症細胞の増殖を抑制し、滑膜線維芽細胞の

増殖を防ぐ。直接鎮痛の働きはないが、服用を始めて

2週目頃より、痛みや　腫れの　関節炎症が　良く

なり始め、症状が消失する。7割の患者に　関節痛や

腫れが　軽くなる。2割で　ほぼ完全に痛みや腫れが

無くなる。服用量は6～8㎎（1錠2㎎）から始め、

最大量16㎎までを、1週間のうち1日1回だけか、

1～2日の内に　2～3回に分け服用する。副作用として

口内炎・下痢・肝機能異常・白血球減少・間質性肺炎。

感染症が生じることがある。

服用の　次の日か　翌々日に、葉酸製剤（フォリアミン）

を飲むと、副作用を防ぐことができる。

痛みの改善に　非ステロイド性消炎鎮痛剤、ステロイド薬

を併用することがある。

 

生物学的製剤；タンパク質や　細胞の　働きを

ピンポイントで　抑える注射薬。

 

腫瘍壊死因子モノクローナル抗体；インフリキシマブ、

インタ－ロイキン－1阻害薬を　メトトレキサートと

併用

 

リハビリテーション；関節の動く範囲を　ひろげる、

筋肉の維持。

 

参考：男性に多い　関節リュウマチに似た病気。

30年前に見つかった。原因不明、

病名はRS3PE;　手足の背側が　パンパンに張れる。

ステロイドのプレドニゾロンを20㎎から開始、

徐々に減量。その後、メトトレキサート。

 

 

以上が　第四回の　医学知識です。疼痛と鎮痛薬・

関節リュウマチ・についての　医学知識を　法話会で

いただいた資料から　ご紹介させていただきました。

これで　全4回　最終回になります。大変　医学的

専門の資料ですが　読んでいただき　頭に留めて

いただければ　必ず役に立つと思います。

高齢者に　ありがちな　病気を　認識し　我々が

健康に　留意し　可愛いペットちゃんを

一生面倒を見る　責任をはたせるのも

私たちが　健康であってこそです。

私たちも　ペットも　健康ライフに　重点を置き

生き生きと　毎日を　過ごしていきましょう。

 

また　何かのテ－マを　探し　皆さまの　お役に立てる

話題を　ご提供していこうと思います。

お楽しみにしてください。　　事務局　鈴木。

 

 

東京ペット葬儀　慈恵院　事務局