犬を飼いたい 犬を飼う夢 だが 当分人様の飼い犬をながめて我慢するところ 子供が独立して 孫にせがまれ。

2017/03/17

犬を飼いたい　犬を飼う夢　だが　当分人様の飼い犬をながめて我慢するところ　子供が独立して　孫にせがまれ。

東京ペット葬儀　慈恵院の季刊誌　慈恵より
読者　高島順風　さんよりの　投稿の
紹介を　させていただきます。

犬を飼う夢
小平市　高島　順風（82）

青空が美しい日曜日の朝、老妻と麻布の
美術館へ　絵画鑑賞のため　やや急ぎ足
するとスタイルのいい　若夫婦が　中型犬を
連れての散歩　生活の雰囲気が　想像され
若いころを　懐かしみ　おもわず　みとれて
しまう　犬は　さながら　品評会に参加する
ような　凛とした　姿勢　こちらも
せわしなさを　おさえ　ゆっくりム－ドにする
子供の頃　下町に住んでいた　近所の　犬猫を
飼う家では　残り飯に　余りものの　オカズや
味噌汁を　かけて　食べさせていた　こちらも
同じく飯に味噌汁をかけたり　醤油や　塩をかけ
時には　しょっぱい　佃煮に　湯をかけ
かきこんでいた　街には　野良犬が　うろついて
いたので　朝晩　こうした　犬に　遭遇するのは
恐ろしかった　こともあった
食生活も　貧しかったが　終戦まで　やせ細い
身体ながら　これら　動物ともども　生き残れた
生き物が　好きだったから　動物園の飼育係を
やりたいと　おもったが　食べることなどを
優先してしまった　戦後の　ある日　バス旅行で
箱根路を　通ったとき　はるか　彼方に　野良犬の
集団が　走り去るのを　目撃した　同乗者は
おそらく　転居などで　捨てられた　犬かも
しれないと　話し合った　毎年　秋の彼岸どき
上野池之端で　環境省主催　各動物愛護団体
共催主催の「動物愛護週間中央行事」が開催される
平成１０年頃までは　総理府の主催で２日間開催
されたものが　環境省に取換替されてから　１日に
短縮された　上野公園と　その周辺に　繁華街が
あるためか　人通りは　多く　参加経験のある
わが会として　展示効果は　十分であった
孫をつれて　散歩した頃は　馬犬猫　小動物
家禽類　などの　現物が　展示され　飼育の説明
飼料の頒布　写真や展示品など　賑やかであった
また　珍しい　犬猫を連れての　交流もあり
たのしく過ごせる　一日であったが　今年の会場は
当時を知るものに　寂しさを　感じさせた
犬を飼うなら　大型の　秋田犬　シェパ－ドが
望むところだった　しかし　子育て　住宅建設が
精一杯　泣きつかれて　猫を　飼育したが　この猫が
１０才に　なるころ　子供達は　独立して　家を出たので
二人暮らし　やっと　落ち着けそうな　時には　定年を
迎える　ことになった　近年　人　犬猫も　長寿に
なったとは云え　これから　犬を　飼うのは　責任が
もてない　大型犬より　小型犬の　方が　長生きする
そうだが　当分　人様の　飼い犬を　ながめて
我慢する　こととした　さて　あきらめかけていたら
子供が　新築して　孫にせがまれ　犬を　購入した
残念ながら　小型犬であった　それから　今日迄
１０年が経過しました　食生活も　改善されてか
傘寿を　過ぎて　幾分メタボ　犬は　絶対メタボに
するなよと　掛け声　犬の世話は　主婦に　しわよせ
になると　心配しましたが　今のところ　５人家族で
面倒を　みているよう　犬も　高齢になると　病院薬の
お世話になるとか　これら家族の　平穏を願う
老夫婦です。