日本最大級ペット専門寺院 お迎えから、ペット葬儀(火葬)、供養、納骨、埋葬まで一貫施行

季刊誌　慈恵より　お話をいただいた
獣医師先生の　投稿の紹介を
東京ペット葬儀　慈恵院の事務局より
させていただきます。

「巡り歩きながら、想う」
大石動物病院　院長　大石　隆通

私事で　ありますが、数年前から　メタボ対策
として、休診日には　ひたすら　ウｵ－キングに
努めているのです。飼い主さん方や　同級生に
「太ってますよね～」なんて言われても、
以前は気にも留めなかった　自分ですが、
不惑の歳を迎えてからは、患者さん達の
健康とともに、自分自身の健康にも
気を遣わなければならない　
と考えるように　なってきました。
ある日、府中の大國魂神社を
歩いていた時、参道に架かる　灯籠に、
大国主命　が 泣いている白兎を　慰めている
絵が　描かれているのを見掛けたのです。
大国主命が、ワニザメに　皮を　裂かれて
悲しむ　因幡の　白兎を　親切に
癒したという古事記の　物語の　一場面を　
描いたものですが、私は、大国主命は　
古代における　獣医療や　動物愛護の
先駆者の　一人ではないか　とも思います。
お寺　や　神社　に動物との　関わりがあるって
面白いなあ！（少し不謹慎ですが・・・）
と思い、以後は　そうした　由来のある　寺社を
巡り歩こう、カロリ－も消費できるし、第一、
お金が　かからない！そろそろ　厄年でもあるし、
厄除けも　兼ねる　ことができて
一石二鳥！・・・などと、煩悩の　抜けないまま、
今も　あちこちを　ウｵ－キング（巡礼！）
しております。
数か所、ご紹介したいと　思います。
意外と　知られていませんが、
港区　六本木には　先程の　大国主命を
おまつりする出雲大社の分祀が　あります。
地下鉄　六本木駅の　近くの　小さなビルが　
そのまま　拝殿になっている、珍しい　造りの　
お社です。私も先日、賑やかな　六本木　通りを
歩いて　お詣りしましたが、「なぜ、こんな場所に？」
と　思わずにいられない　お社です。
大田区　池上にある　池上本門寺も、私のお気に入りの　
ウｵ－キングコ－スの　一つです。小高い　丘の上にあり、
坂道の多い　場所ですが、見晴らしも良く、春には　
近接する池上梅園の　梅を　拝観することもできます。
ここは　日蓮上人が　身延から　常陸への
旅の途中、入滅された地　として　知られていますが、
日蓮上人が　旅の間　乗用されていた
「くりかげの御馬」をとても可愛がって
おられたという、ほほえまし逸話が　伝わっています。
川崎大師として　知られる　平間寺は、
参道に　飲食店や　おみやげ屋さんも　多く、
ウｵ－キングするには　なかなか楽しい　場所です。
境内には、聖徳太子を　おまつりする　小さな祠堂が
あります。聖徳太子は　日本の　仏教史上の
偉人として、あまりにも有名ですが、
「馬医（今でいう獣医）の祖　としても　信仰されてきました。
太子は　乗用馬である「黒駒」という馬を　大変可愛がって
おられたが、あるとき、食欲が　なくなり、
衰弱していたのを　太子が　癒したと　いう伝承が　
あるからです。生き物に　対する　慈愛の　心や　精神が、
この様に　古代の物語や
寺社の　歴史の中に数々　遺されており、
現代に　伝えられて　いることは、とても
意義深いと　思います。

東京ペット葬儀　慈恵院　事務局