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2016/11/15

慈恵 季刊誌

季刊誌 慈恵より 読者 阿部寒林さんよりの

投稿の紹介をさせていただきます

 

愛猫 ジャロ 死んで

杉並区 阿部 寒林(84)

 

降り止まぬ 帰りの雨のタクシ-の中、運転手さんが、

ワンチャンですか、ネコチャンですか と 訊ねてきたので

先月 死んだ 猫の 四十九日の供養に きたことを言うと

ヘエ-、そんな 飼い主は滅多にいませんヨ、死んだ 猫チャン

も 有難い事ですネ と 驚いたようであった。

十七年前の Xマスの頃、掌の上に乗る程の 小さな チンチラ

の 雄猫 が 吾家の一員となった。その容姿に 名作

キリマンジャロの雪 に因んで ジャロと命名した。

最晩年までの思い出は 尽きないが、昨年の初冬から

発病し、去年に入ってからは 全盲に近く、脚腰も

弱くなり 入院三日目に 永眠となった。死期に入った

ジャロを抱くと 声も出せず 唯、喉を ゴロゴロと

懸命に鳴らして 喜んでいる 意思表示が 哀れで

ならなかった。 そして 思わず 涙を落としたりした。

天寿を全うした猫 とはいえ 老夫婦 二人きりの

生活の中に あっては 孤独感を 癒して呉れた

存在でもあった。この年齢に なって こんなにも

思い入れの 深かった 愛猫の死を この年令で

悲しむとは思わなかったが、思えば 人は 年齢が

加わると 共に その死生観が 異なってくるもので

あることが 理解 出来ると いうものである。

霊園に見る 多くの 犬猫の 墓石 或いは

百千の骨壺 の安置所 などに 接する時、

飼主の清らかな 生命が こうさせているのだ と

思えてくる。犬猫霊園は 飼主のみ が その悲しみを

声に出せるが それに 応えるものは 唯 霊という

無言の ものが あるばかりである。何んと 淋しく

そして悲しく 美しい 所だと思う。

愛猫ジャロの 四十九日、雨でも 供養 出来てよかった、

それに 雨中の紫陽花の 美しさが印象的であった。

猫好きの 加藤楸邨の句に

死にゆく 猫に 眞青の薄原  楸邨

何と悲しい内容ではないか。

 

 

 

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