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東京ペット葬儀・慈恵院　事務局です。慈恵院の

季刊誌「慈恵」に　なるほど　健康チェックの

コ－ナ－が　有りまして　愛読者の方々より

大変　記事の掲載が　喜ばれています。

また　我々の　健康に　大変役に立つ記事です。

いつも　永田先生に　掲載をお願いしています。

お忙しい中　ほんとに　有難い次第です。

今回は季刊誌「慈恵」の　最新版　平成29年の

冬季号　に掲載された　（潰瘍性大腸炎）について

ご紹介させて　いただきます。

 

なるほど　健康チェック

 

ながた内科クリニック

院長　永田　宏

 

潰瘍性大腸炎

 

潰瘍性大腸炎による　慢性的な　下痢や　腹痛に

悩む人が　増えています。20～30歳代が　発症の

ピ－クですが、男女問わず、若い人から　高齢者まで

発症する　病気です。

 

原因が　不明で　根本的な　治療法が　確立されて

いない　特定疾患（難病）では　あるものの、

完治を　目指す　治療法の研究も　進んできています。

 

潰瘍性大腸炎とは　どのような病気なのか、

知っておきましょう。

 

「大腸に　炎症や　潰瘍ができ　慢性的な　下痢や

血便に」

 

大腸は、全長1.5～2メートルの長い臓器で、水と

電解質を　吸収し、消化吸収されなかった　食物や

老廃物を　肛門まで　運ぶ役割を　果たしています。

 

大腸の最も　内側の層である　粘膜に　びらん

（ただれた状態）や　潰瘍ができて、炎症を

起こす　病気が　潰瘍性大腸炎です。

 

主な症状は　下痢と血便、腹痛です。

炎症が　広がると　腸の粘膜から　水分が吸収

できなくなるので　頻繁に　下痢を起こします。

 

急な下痢で　1日　10～20回　トイレに　駆け込む

人も　少なくありません。

 

重症化すると　潰瘍から　激しい　腹痛が　起こります。

長引く　下痢や腹痛、血便を　認めた場合、

かかりつけ医か　消化器内科を　受診しましょう。

 

「食生活の欧米化が　影響か、薬で　症状を

コントロール」

 

この病気は　日本では　もともと　少なく、

1990年代　前半の　患者数は　約2万人程度　でした。

ところが、この20～30年で　急激に　患者数が

増え、2014年度には　17万人を　超えました。

 

現在では、厚生労働省の　特定疾患（難病）の中で、

最も　患者数が多い　病気となっています。

 

ところで、潰瘍性大腸炎は　なぜ　発症するので

しょうか。その原因は　未だ　不明です。

ただ、欧米諸国では　もともと　多く、近年

日本で　患者数が　増えて　いることから、

欧米的な　食生活や　生活様式への　変化による

ものではないか　とみられています。

 

また、遺伝的な　要因、ウイルスや　細菌などの

外敵から　身を守る　免疫機構の　異常、

腸内細菌の関与、心理的ストレスなど　複合的な

要因によって　発症すると　考えられています。

 

治療は　薬物療法が　中心で、段階的に　治療を

変えていきます。まずは、ステロイド薬などと

同じように　5-ASA製剤（5-アミノサリチル酸製剤）

で治療します。この薬では　治療が　難しい

重症の　患者さんには、副腎皮質ステロイド薬や

免疫抑制薬を　使います。

 

これらの薬で　炎症が　抑えられない場合には、

最先端の　バイオテクノロジー技術を　活用した

生物学的製剤を　投与します。

 

この製剤は　免疫に　関わる物質の　働きや

炎症を　起こす物質の　産出を　抑える　働きが

ある　注射薬です。

 

インスリンのように　自己注射が　可能な　タイプも

出ています。

 

さらに　薬物療法では　効果が　でない場合は、

手術が　検討される　ことも　あります。

 

なお、潰瘍性大腸炎は　医療費助成制度の　対象と

なる　指定難病です。

 

（心理的ストレスで　再燃も　バランスのよい

食生活を）

 

炎症や　症状が　治まった状態を　寛解（かんかい）

といいますが、潰瘍性大腸炎は　一般的に、

寛解と再燃（さいねん）（炎症が再び生じること）を

繰り返すことが　多い　慢性的な　病気です。

 

それでも、生物学的製剤の　登場によって、

寛解の　状態を　長期間　維持できる　患者さんも

増えてきました。

 

心理的な　ストレスが　強まると　再燃する人も

多いので、ストレスは　ためこめず、仕事や学業の

上での　ストレスと　うまく　つきあうように

しましょう。

 

症状が　落ち着いて　いるときには、仕事や

運動を　必要以上に　制限する　必要は

ありません。

 

病気に　とらわれすぎず、趣味や　旅行などを

楽しむことも　ストレスの　解消には　大切です。

 

食事については、ある程度　症状が　安定している

ときは、過剰に　制限を　しなくても　よいでしょう。

 

強い香辛料や　脂っこいものは　控えめにする

程度で、食事制限を　厳格に　しすぎる　必要は

ありません。

 

脂肪についても　アマニ油、えごま油などの

α-リノレン酸、魚などに　含まれる　DHA

（ドコサヘキサエン酸）など　n-3系脂肪酸を

多く含む　脂質を　とるほうが　望ましいと

されています。

 

腸内細菌叢の　改善にとっては　むしろ、

バランスよく、多くの種類の　食品を

とることが　重要です。

 

潰瘍性大腸炎は　20～30歳代が　最も多いが

年齢を　問わず　発症します。

最近の　注目の治療法に　便移植が　有ります

完治を　目指し　研究が　進行しています。

 

潰瘍性大腸炎について　研究が進む中で、

腸内細菌の　バランスの　乱れが、その　発症や

進行に　関わっていることが　わかってきました。

順天堂大学医学部消化器内科では、2014年から

潰瘍性大腸炎の　患者さんに　健康な人の

腸内細菌を　移植する　新しい　治療法の

研究を　進めています。

 

患者さんの　腸内を　抗菌薬で　無菌に　近い

形にし、生理食塩水に　溶かした　健康な人の

便を　大腸内視鏡で　注入して　移植します。

 

臨床の場で　使えるようになるには　時間が

必要ですが、腸内細菌の　バランスを　劇的に

変える　可能性を　秘めた　便移植は、

世界的にも　注目度の　高い　治療法です。

 

 

永田先生　詳しく　具体的に　お話を頂きまして

ありがとうございます。また　医学は　日進月歩

と　云いますが　新しい治療法の　研究も

教えていただき　医学の進歩は　頼もしい限りです。

 

 

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