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2016/12/23

慈恵 季刊誌

季刊誌 慈恵より お話をいただいた

獣医師先生の 投稿の紹介をさせていただきます

 

ソロモンの指輪と聞き耳頭巾

社団法人 東京都獣医師会

会長 村中 志朗

 

古代イスラエルの王であった ソロモンは、その指輪をはめると、

あらゆる動物と 話をすることが できたそうです。日本にも

ききみみずきん と いう お話があって、その頭巾を かぶると、

小鳥の声や 他の動物たちの 話すことが 全部わかる という

昔話。獣医師として 臨床の現場に いますと、ふと

ソロモンの指輪 や ききみみずきん が 欲しくなるときが

あります。飼主は どのくらいの 確率で 治りますか?

という質問を よくします。小心者は 少々 低めの 数値を

告げる ことで 自己防衛してしまう 傾向にあり、自信家は

高めの 数値を はじき出します。後者は 飼主の 信頼を

得て 名医に なり得ます。たしかに やってみなければ

結果は わからないし、結果より 今 何をすべきか、

と いうことの方が 大切ですから、とにかく 最大限の

努力を してみようと いうことは 大事なことです。

ただ、今 何をすべきか は 病気を克服することが

大前提で あって、飼主の 治す という 動かしがたい

希望と 合致した場合には 限りなく 0% に近い確率で

あっても 我々は ことを進め なければなりません。

ところが、動物自身が もうこれ以上 生きたくない と

思っている場合や、平穏な 死を 迎えさせたい と思う

飼主の 気持ちが強いときには、我々サイドで 故意に

確率を 上げたりは できません。長く 臨床を

やっていますと、まだ生きたいのかどうか 動物の顔に

書いてあるのが 何となく 見えて くるように なりますし、

飼主の心が どこにあるのか 探る術も 身につく

ようになるものです。とかく アグレッシブな 先生は

このことを 一笑に 伏しますが、こういう先生ほど

動物の命を 見ないで 病気 ばかりを 見ようとするのも

事実かもしれません。高度医療が 普及するようになった

今日に おいてこそ、過度の検査や 治療による ストレスと

生き物の 自然治癒力を 量りにかける 天秤を 持つことが

我々 臨床家に 要求される 最も 大きな課題だと 思います。

日々の 努力と 長年の経験によって 治る確率 を はじき出す

計算機を 手に入れることは 可能なのかもしれませんが、我々

臨床家が 接するものは 生き物 。正確な答えを 導き出すことは

医療という 技術や 知識より、もっと深遠な ところに潜んで

いるような 気がします。やはり、ソロモンの指輪 や

ききみみずきん が あれば・・・これは 飼主の皆さまにも

必要なのかもしれません。

 

 

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